「The Voice」
「ザ・ヴォイス」
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'89年にリリースした前作「Time Waits For No One」後、プリンスの主演映画『Graffiti Bridge』ではテヴィン・キャンベルの母親役として出演し、"Melody Cool"他を歌う等、ペイズリー・パークのアーティストとしている彼女。
本作はプリンスの改名宣言が報道された'93年にリリースされた、前作から約4年振りのアルバムです。
全8曲中、6曲(2曲は別プロジェクト)に関与し、プリンスの意気込みが見られた前作に対し、今作では全12曲中、8曲(1部共作)を制作していますが、実際にプロデュースしたのは前述の映画で使用された"Melody Cool"のみに留まっています。
とはいえ、エグゼクティブ・プロデューサーはプリンスで、自分が作った曲は「Come」でも仕事をしているブレインのリッキー・ピーターソンらが担当しているしミュージシャンとして参加している作品もあるので、まったく関与していないとは言い切れないです。
また本作ではリーヴァイ・シーサー、ロージー・ゲインズ、トミー・バーバレラ、マイケル・B等New Power GenerationのメンバーからDr.フィンク、シーラ・E、ミコ・ウェバー等80年代のプリンスを支えたミュージシャンらが一同に参加している点でも注目されるアルバムと言えます。
当時('91年)ニュースになったロドニー・キング事件に対する"声"としてプリンスとロージーが共作した重量級のFunkナンバーの"The Voice"、バックに「Graffiti Bridge」や「Diamond & Pearls」で参加したスティールズのゴスペル・ワークをバックに疾走感のあるFunkを熱唱する"House In Order"、一転してスロー・テンポで切々と歌うゴスペル調の"Blood Is Thicker Than Time"、NPG作でビデオ『The Undertaker』でも歌われている楽曲のメイヴィス版の"The Undertaker"、キャンディ・ダルファーをゲストに迎え"Party Man"を連想させるスピード感のあるヒップなナンバーの"A Man Called Jesus"、そしてラストは「Lovesexy」に収録されていた"Positivity"をより力強いグルーヴにアレンジした作品が収録されています。
全体的なサウンドは当時(Prince & The NPG)の作風に近い形ではありますが、メイヴィスの圧倒的な歌唱力がサウンドを食った形で、より彼女の魅力を表現した作品になっていると思います。