「1-800-New-Funk」 (S:B)
「1−800−NEW−FUNK」
----------------
O{+>への改名宣言し、プリンスとしてのラストアルバム「Come」を発表した後にリリースされた本作は、自身が所有するNPG Recordsのレーベル・アーティストの作品を集めたオムニバスをリリースしました。
この時点でワーナーと決別していたプリンスは、Bellmark/Life Records(日本盤はavex trax)からリリースしました。
参加アーティストはジョージ・クリントンやメイヴィス・ステイプルズ等ソロ作として既発曲からマッドハウス、スティールズ、マイテ、そして謎のユニットMPLS等レアな楽曲を含んだプリンス・ファミリー好きには楽しいオムニバス盤になっています。
冒頭とラストで"Minneapolis"を歌ってるMPLSの詳細は判りませんがクレジットやジャケットを見る限りO{+>やNPGメンバーの混成ユニットで女性ヴォーカルをメインにしたファンキーなサウンドからスタート。「Hey Man...Smell My Finger」('93)には"The Big Bump"をプロデュースしたもののダラス・オースティンがプロデュースした"Hollywood"を収録、WOWOWで放送された「The Beautiful Experience」で共演したマーヴィン・ゲイの愛娘ノーナとのデュエット・ナンバー"Love Sign"、ミーシャ・パリスに書いた同名曲をマイテにカヴァーさせた"If I Love U 2night"、「Graffity Bridge」に参加していたミネアポリスのゴスペル・ユニット、スティールズによるアーヴァンな香り漂う"Color"等、ここ数年にリリースされた曲が上手く纏まって収録されています。
中盤以降では、プリンスの通販サイト"1-800-NEW-FUNK"で発売されたNPG名義の2ndアルバム「Gold Nigga」に収録の"2gether"、マギー・コックスによる"Standing At The Altar"、スティールズ同様「Graffity Bridge」に出演したステイプルズ・シンガーのメイヴィスによる圧倒的なヴォーカルとゴルペス感溢れる"You Will Be Moved"、そして幻のマッドハウスの3rdアルバム「24」に収録されているジャジーなインスト曲の"17"といったレアな音源も魅力的です。
この後でリリースされたアルバムもあるので結果的には目新しさはなくなったものの前述のマッドハウスなど入手困難な楽曲もあるのでそれなりの価値はあると思います。
尚日本盤には"Standing At The Altar"のリミックス、ミニアルバム「The Beautiful Experience」に収録の"The Most Beautiful Girl In The World (Sax Mix)"、そしてマイテの「Child Of The Sun」に収録された"The Most Beautiful Boy In The World"がボーナス・トラックとして収録されています。