「Writes Of Passage」
「ライツ・オブ・パッセージ」
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プリンスの元を離れて制作した'91年の「Sex Cymbal」以来、実に9年ぶりのニュー・アルバムです。
と言っても実際このアルバムは'98年に発表され来日ツアーや彼女のサイトでオンライン・ショッピングでのみ購入出来たアルバムで、2000年になってやっと一般流通が行われたという経緯があるので、ファンの間では既に耳馴染みのあるアルバムかと思います。
ここ数年はセリーヌ・ディオンやマライア・キャリー等のバックを務めたり、日本では小室哲哉と仕事をし昨年末の特番でも彼女の姿を見かける等、一時期と比べると割と地味な活動をしていました。
この新作では、同じくプリンスのバックで活躍していたエリック・リーズ(Sax)らとユニットを組んだアルバムになっています。
全体的には過去のアルバムの様にアグレッシヴでパワフルなパーカッション・プレイ&ヴォーカルの面影はなく、インスト・ナンバーを中心としたコンテンポラリー・JAZZアルバムになっています。
短いイントロの後、切ないエリックのSAXから一転して軽やかなファンク・グルーヴを聴かせる"Paragon"。この曲だけで、これまでのどのアルバムとも違う彼女のサウンドを感じる事ができます。
他にも、軽快でトロピカルなサウンドの"Rituals"、スムース・ジャズ・サウンドにシーラの流れるようなヴォーカルが流麗な"N Perfect Time"、アルバムの中で1番パワフルなグルーヴを聴かせる"Protocol"、ケニー・G辺りを連想させるエリックのSAXが光るタイトル・ナンバーの"Writes Of Passage"等、どれもリラックスできるナンバーが多く収録されています。
個人的には、やはりパワフルだった80S後半のアルバムが好きだったので少々物足りなさを感じてしまいますが、純粋なコンテンポラリーJAZZアルバムとしてのクオリティは十分なアルバムだと思います。