「Jill Jones」
「ジル・ジョーンズ」
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プリンスのアルバム「1999」のタイトル曲"1999"や"Automatic"にバック・ヴォーカルで参加し、映画「Purple Rain」ではウエイトレス役でも出演していたジル・ジョーンズのペイズリー・パーク・レーベルから発売された'87年のアルバムです。
全8曲中、5曲をプリンスが関与(うち4曲はジルと共作)しているにも関わらず、プリンスはコ・プロデュースと一歩引いた姿勢をとり、プロデュースはプリンスの初期からのブレインでもあるデヴィッド・Zとジルの共同プロデュース作となっています。
とはいえ、当初「My Sex」というタイトルにしょうとまで考えていたプリンスお気に入りのアーティストですから、全編に80年代のプリンス・サウンドのエッセンスが散りばめられています。
ラストの曲"Baby,You're A Trip"のイントロの部分を最初の曲"Mia Bocca"に挿入する事でアルバム全体を1つの世界にする辺りはプリンスならではの手法でしょう。
この"Mia Bocca"は「Parade」辺りで使われたシンプルなシンセとオーケストラ・サウンドにシャウトを織り交ぜた彼独特のファンク・チューンでジルのシャウトもどこかプリンスっぽいナンバーです。
サウンドは割りとサラっとしてますが歌詞とタイトルがキワドイ"G-Spot"や"Baby I'm A Star"を思わせるようなファンク・ロック調の"All Day,All Night"、元ザ・タイムのジェリービーン・ジョンソンがビートの重いドラムを演奏し、どこかシーラ・Eっぽいラテンの香りがする"For Love"も今では懐かしいサウンドです。
また「Prince 愛のペガサス」に収録していた"With You"のカヴァーをオリジナルに忠実に再現している辺りでも彼女に対するプリンスの思い入れが判る1曲です。
'96年のナイル・ロジャースが出演したJT・スーパー・プロデューサーズで来日して以来あまり噂を聞かなかったジルですが、2000年3月に発売されたロニー・ジョーダンのアルバムでヴォーカル出演し、今だ健在だった事を知りホッとしています。