「Gold Nigga」
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ワーナーとの契約問題が表面化する'93年。アルバム「Diamond & Pearls」でプリンスのバック・バンドとして活躍していたNew Power Generationに「Gold Experience」でNPGでドラムを担当する"Mr.Hayes"ことモーリス・ヘイズを加えてリリースされたNPG単独名義による1stアルバムです。
クレジットにはプリンスの名前は一切表記されていないのですが、実際には殆どの曲をプリンスが書き、メイン・ヴォーカルこそ担当していませんがバック・コーラスやギター等を担当しているのは一聴すればJ簡単に判ります。この手法は'80年代にもクレジットを隠してプリンス・ファミリーのアルバムを制作していた時に似ていますが、あの頃の様な完全否定的な素振りはなく、PVとかにも出演し自然な感じで裏方を務めた感じを受けます。
全体的なイメージは「Diamond & Pearls」よりもホーン・セクションをより多くフューチャーしたファンク・ジャスのサウンドに、"Tonny M."ことトニー・モズレーのラップをメインに配置したアルバムになっています。また途中にSegueを挿入している辺りは全体の一体感を演出しています。
ボブ・マーリーの"Get Up Stand Up"をライムに使った"Goldnigga Pt.1"からスタートし、リーヴァイのギターのカッティングがお洒落なインスト・ナンバー"Oilcan"、"Sexy M.F."と"Housequake"のホーン・セクションを足して2で割ったようなファンク・チューンでプリンスもラップを披露している"Black M.F. In The House"、「1-800 New-Funk」に収録されている同曲よりも若干長めのバージョンの"2gether"、「Diamonds And Paerls」からのシングル”Money Don't Matter 2 Night”のカップリング曲"Call The Law"等、プリンスのアルバムとはまた違った趣きのある曲が収録されています。
プリンスがヴォーカルを担当していないので、純粋なプリンス・ファンの方には少々物足らなさが残るかもしれませんが、JAZZファンク・アルバムとしてのクオリティは流石と言わせるだけの内容だと思います。
ちなみにこのアルバムは通常のレコード会社経由の販売体系を執らず、1-800 NEW FUNKというプリンスのオフィシャル・オンライン・ショッピングサイトやツアー時のみの販売だけでしか購入出来ないアルバムで、CDにはレコード会社や商品番号といった表記は一切記されていません。
これは前述のワーナーとの確執が原因で、プリンスとしてはこういったネット・ショッピングを利用する事でも流通は可能だった事を試したかったのではないかと思われます。(実際「Crystal Ball」も当初はオンライン・ショッピングのみの販売でした。)
また、'93年当時にリリースされた1stプレス盤には"Guess Who's Knocking"が収録されています。