「O(+> Love Symbole」
「O(+> ラヴ・シンボル」
----------------
ロージー・ゲインズがソロ・アルバムをリリースする為に脱退し、代わりに後に殿下の奥さんになるマイテ・ガルシア嬢を迎えたアルバムは「O(+>」という記号のみのタイトルでリリースされました。日本盤を含む他のメディアではこのアルバムを「Love Symbole」と呼ぶようになっています。
表ジャケットには近未来の町並みで踊るマイテと演奏する殿下、裏ジャケットはピラミッド、曲順はギリシャ数字で記載されているこのアルバムは、「Diamonds & Pearls」頃に書いてる途中でマイテの登場し、その為殿下が方向転換した混成アルバムと思います。
イントロで「Prince」に収録されている名作"I Wanna Be Your Lover"がコラージュされているファンキーなナンバー"My Name Is Prince"では「俺はプリンス、俺はファンキーなのさ 俺はプリンス、ワン・アンド・オンリー」、「7日目に神は俺を造った」と聖書をモチーフにして力強く歌ったり、前作収録の"Get Off"の発展系とも言える先行シングルの"Sexy M.F."はその放送禁止用語のタイトル及び歌詞の内容でラジオでのプレイは敬遠される等かなり攻撃的な歌があったかと思えば、初期の作品の様な感じがする"Love 2 The 9's"、"Blue Light"で聴かせるレゲエ、そうかと思うと"7"では鈴の音が聞えてくるオリエンタルなミドルテンポのロックと様々なサウンドが盛り込まれています。
良い意味ではバラエティに富んでいますが、悪く言ってしまえば”纏まりがない”アルバムになっています。
殿下の精神状態が顕著に表れているのが"The Sacrifice Of Victor"のイントロで殿下と女性レポーターの会話です。名前を聞かれれば「ヴィクター。プリンスじゃないよ」とか、年齢を聞かれると「320歳」とか....。このアルバムの翌年(1993/6/7)にプリンスは改名宣言しO(+>になってしまいました。この事からも、このレコーディング時期にプリンスとしての活動に不満や葛藤があったのではないかと考えられます。
そういったマイナス要因がアルバムに反映され、アルバムは200万枚程のセールスしか見込めませんでした。