Black Album」 (S)
「ブラック・アルバム」
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本来は「Sign Of The Times」の次のアルバムとして'87年12月にリリースされるはずだった本作は、なんとリリース1週間前で取り止められ最も有名なブートレグとなりました。その代わりに発表されたのが「Lovesexy」という事になります。
そして7年後の'94年12月に限定盤としてワーナーから正式にリリースされました。

この騒動の原因は諸説色々あります。リリースのタイミングをワーナー側が図った説、内容に納得できなかった殿下のワガママ....。一般的には後者の説が有力な見方が多いです。以前何かの記事で読んだ殿下のインタビューで「あの作曲活動をしていた頃、怒りの感情が強かった。」と述べていたのを記憶しています。つまりこのアルバムをリリースしてしまうと自分の負のイメージが出てしまうのを恐れ”封印”したかった為の処置と考えられます。

個人的にも殿下の言う通り、このアルバムを当時最高傑作と称される「Sign Of The Times」の次に出すべきではなかったと思います。
「Lovesexy」に収録された"When 2 R In Love"はともかく、"Le Grind"ではメロディ・ラインが殆どなくコーラスとかで飾ったジャム・ソングっぽいですし、シンディ・クロフォードの事を歌ったと思われる"Cindy C."では捻りのないストレートなファンク・ナンバー、"Dead On It"ではラップを披露してるが効果的に働いていません。まぁ、ラップに関しては得意でない事が自分でも判ってかNPGでは専属ラッパーをメンバーに入れましたけどネ。
歌詞を取ってみても、前述の殿下のコメント通り、"Bob George"や"Dead On It"にしてもに、いつもならプリンス流の風刺を利かせたセリフがなく、インパクトにかける気がします。

かといってこれが駄作であるかと言えば密室感といいファンク・アルバムとしては十分通用するアルバムです。ただリリースするタイミングがもっと早い時期であれば良かったのかな?って気がします。
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