Around The World In A Day
アラウンド・ザ・ワールド・イン・ア・デイ

Around The World In A Day
Warner-Pioneer Corporation.
20P2-2613

  1. Around The World In A Day
  2. Paisley Park
  3. Condition Of The Heart
  4. Raspberry Beret
  5. Tamborine
  6. America
  7. Pop Life
  8. The Ladder
  9. Temptation
●Produce,Arranged,Composed and Performed
  • Prince & The Revolution
●Written
  • Prince
  • David Coleman,J.L.Nelson and Prince (1)
  • J.L.Nelson and Prince (8)

 

●Member
  • Dr.Fink (Synthesizer)
  • Wendy (Guitar)
  • Bobby Z (Drums)
  • Brown Mark (Base)
  • Lisa Coleman (Keybord)
  • Sheila E.(7 Drum)
前作「Purple Rain」とほぼ同時期に制作されたと言われるこの作品は、”プリンス版「サージェント・ペッパーズ」”と言われる程異彩を放つ1枚です。
誰もがあれだけ大ヒットした前作の延長線上をリリースするだろうと予測していたにも関わらず、蓋を開ければまったく別のサウンドのオンパレードです。
その当時の本人のコメントでは、”「Purple Rain」のキーを変えてるだけの音楽がどれだけ簡単に作れるか判るかい?僕は同じような作品は2度作りたくないんだ。”と言ってたと思います。確かにこれまでリリースされたアルバムも違ってはいましたが、これ程の差のあるアルバムは初めてです。

作詞に関しては以前の様にセックス・アピールの強い作品は殆どなく、より精神的なものに変わっています。サウンド面においては、ブラック・ミュージックは薄れ、エキゾチックな楽器を取り入れ新しいポップ・サウンドを展開しています。
顕著に表れてるのが、1曲目の
"Around The World In A Day"で、いきなり中近東辺りにでも連れて行かれそうな感覚になります。これ以降の曲もサイケっぽいサウンドが盛りだくさんで、とてもブラック・ミュージシャンが作ったアルバムとは思えません。にも関わらず”紫色の香り”がするところ等は”流石!”と言ってしまいたくなります。
この作品もいわゆる「Purple Rain2」を期待してた人は失望した人も多かった様で、かなり酷評されていました。しかしその後時間が経つにつれて支持され、全米ではアルバム・チャート1位、英国では第5位までのまずます成功を収めました。

個人的には、このアルバム以降、殿下はセールスやチャートとかいう商業的な事よりも、”今度はこんなの作ったんだよ。聴いてみるかい!”って感じでファンと1対1のコミニュケーションの手段としてのアルバムを作り始めた最初のアルバムの様な感じます。
ちなみにこの作品は、殿下のレーベル「ペイズリー・パーク」からの第1作目としても記念すべき1枚です。